福岡県福岡市で生まれ、幼い頃からパソコンに慣れ親しみ、大学でプログラミング教育について学ぶ。卒業後は公立中学校（技術科）、公立高校（工業）で6年の教員経験を積み、小学生から大人まで延べ2000人以上にPC指導を行う。教員時代から「分からない」で諦める人をゼロにすることを信念とし、PC苦手な先生や生徒それぞれに伝わりやすい形で教えるために指導内容を工夫してきた。困っている人が解決して笑顔になる瞬間にやりがいを感じていた。子育てを機に福岡県飯塚市へ移住。古民家をリフォームし、夫と息子の3人で新しい生活をスタートする。地域との関わりが深まる中で、本業で忙しく学ぶ時間もない、誰に聞いたらいいかも分からず困っている事業者の方々と出会う機会が増えた。そこで、地域の事業者向けPC業務サポートを開始し、現在は業務委託で行う傍ら、教員としても教育現場に立ち続けている。普段から身近な人のPCトラブル相談に乗ることも多く、「困ったらいつでも聞いて」という姿勢は教員時代から変わらない。2025年からデザインの学習を本格的に開始。「見る人の立場になって分かりやすく伝える」「その人の良さを引き出す」という点で、教育とデザインの共通点に気づく。そして、見た目だけでなく目的達成ができるよう価値を設計することの重要性を学ぶ。「何か自分にもできるかもしれない」—そんな想いから「幸（さち）のす広報室」をスタート。制作だけで終わらず、いつでも相談できる存在として、地域の事業者の皆さんと共に成長していく活動を続けている。教員として培った「聞く力」「整理する力」「伝える力」で、ITに困っている経営者さんの「分からない」を「分かった！」に変えていく。

幸のす広報室　野尻 さちえ